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まほろば 奈良教会長コラム

令和5年8月度 ご法話を学んで

2023.8.1

【佼成8月号】

(朗読 MP3)



7月23日(日)には「布教推進の集い」を
ご本部から佐藤常務理事さまをお迎えし、
開祖さまのお心を学びましたが、
きっと開祖さまを間近に感じると
こんな雰囲気だったのかな
と思える機会を多くの参拝の方々と
共に過ごすことができましたこと、
佐藤常務理事さま並びに
教会其々御役の皆さんに感謝申し上げます。

9月には開祖さま、脇祖さまの
宝物展が奈良教会で開催されます。

皆さんと感じた開祖さまの
息吹を今度は直に触れて、見て、
感じて頂きたいと存じます。

暫しお持ちください。
さて、8月号佼成会長先生ご法話
「安心して生きるために」
を学ばせて頂きます。

前項
「すべての国が滅びない手だてを」
では健康とは
「病気ではない、
弱っていないというよりも、
肉体的にも、精神的にも、社会的にも、
すべてが満たされた状態にあること」
とあり、幸福の定義とも重なる
と示してくださいました。

健康とは幸福ともいえるのでしょう。

そこから、地球規模に視点を変えてみると、
ロシアのウクライナ侵攻をはじめ
様々な諸課題が解決に至ることは未だ、
日本においても周辺国との関係や
物価上昇や人権の問題など多くの問題を
抱えたまま時間経過していることは
多くの方が感じていると思います。

更に、世界政治に目を向けると、
軍事力を背景に各国の関係は
牽制しあうことで軍事的緊張状態に
あると言っても過言ではないでしょう。

それを、ミサイルを発射するボタンに
指はかかったままで、いつ何時にでも
大きな火種になってもおかしくない
状態だとすれば、戦争には至っていない、
血は流れていないというよりも、
お互いに戦争の不安もなく、
安心して過ごしていける人生、
幸せな境涯という身心共にまた社会的にも
皆が満たされた状態であることが
地球規模の健康であり幸福であることを
多くの方も望むかたちでしょう。

だからこそ
「すべての国が滅びることのない
手だてをさぐり、
実現に努めるということ」
を私たちはその必要性を
考えることはできましょう。

後項には「自分を愛するように」
において日本の敗戦を詠んだ句から、
戦争の惨禍ににじむ悔恨、憂愁、
亡くなった方への鎮魂の思いは、
戦後生まれの私などには
計り知れないほどのことですが、
現在の状況をある人は、
新しい戦前などと表現されたことを
真剣に受け止めて為すことを
考えて参りましょう。

その思いを戦後七十八年たって
なお強く胸に迫るという
会長先生の思いと合わせて、
「地球に住むすべての人がほんとうの
意味で安心して暮らせる世界をと、
心の底から願わずにはいられません」
という仏さま、開祖さまの願いとも
通じる世界平和実現のために、
私(たち)になにが出来るだろうかと、
宗教者の連帯と協働を
目指したのがWCRPであれば、
私(たち)にできることは、
信仰による心の向上を、
社会・国家がよりよい方向に
進むよう役立てることは
出来るその最たることとして、
信仰のあるなしにかかわらず、
私(たち)の目の前にいるその方を愛し、
思いやることから始めてみましょう。

そのことが喜びになったら
隣の方に広げてみよう。

小さな一歩かもしれませんが、
その一歩が無ければ真の平和実現は
難しいことになってしまいます。

安心して皆が幸せに
暮らせることができるよう
勇気をもって踏み出してみましょう。

佐藤常務理事さまから、
御揮毫いただきました。

どうぞ関心のある方は
ご覧になって頂きたいと思います。

上記の学びにも大きな
ご示唆となっていると思います。

合掌
立正佼成会 奈良教会長 中村浩士拝