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まほろば 奈良教会長コラム

令和5年6月度 ご法話を学んで

2023.6.1

【佼成6月号】

(朗読 MP3)





5月はG7広島サミット開催を前にして
WCRP日本委員会でのシンポジウム
(光祥さまご出席、佼成新聞に掲載)
で採択された提言文が
岸田首相に手渡されたことや、
毎年実施されている青年の日
(奈良教会は5月21日(日)に
東大寺でユニセフ募金を実施した)
等を通して平和の意味を今一度
かみ締める月でもありましたが、
直近には銃を使った事件や命の尊さを
軽んじる残念な出来事も耳目にすることが
多くありました。
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私たちは自身には
縁遠いことと思えば関心は薄れ、
自分勝手な自己中心の生活にあることや、
家族や身近な人々との関係では不
調和を繰り返していることなどは、
身近にある平和さえも関心が
薄くなっているのではないかと
強く危惧を感じます。
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6月号佼成「季節の風物に心を寄せて」
ご法話に私たち一人ひとりがより
良い日々を送るうえで基軸にさせて頂ける
お心を頂戴しましたので共々学ばせていただき
1か月の軌範とさせて頂きましょう。
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前項「自然にふれて感性を磨く」
自然の営みは粛々と行われている。
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教区長さんが感動されたという
ゲーテの言葉下線部(引用文)
なぜ私は結局もっとも好んで
自然と交わるかというに、
自然は常に正しく、誤りは
もっぱら私の方にあるからである。
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これに反し人間と交渉すると、
彼らが誤り、私が誤り、さらに彼らが
誤るというふうに続いて行って、
決着するところがない。
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これにひきかえ、
自然に順応することができれば、
事はすべておのずからにしてなるのである。
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自然を受け入れる心というものを
教えて下さっているわけですが、
子供のころから地域のお祭りに
楽しみであり強制参加でもあった環境は、
自然のはたらきでもある
神仏を身近に感じる環境は
一つの要因だったと言えます。
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また、先日のテレビインタビューに
宇宙飛行士の若田さんが
ご出演されていました。
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その際に、宇宙から見たオーロラや
日本列島の映像を拝見したときに、
地球の美しさを改めて感じたのは
私だけでは無いと思います。
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後半にある
《自然の営みに感動したり、
その不思議に驚いたり》
が元気に日々を
送るにとって大切であると
お教えくださいました。
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後項「黙々と真理を実行する自然」
では「きれいだな」「不思議だな」
と感動する感性があれば
苦しみや悲しみさえ
乗り越えることができると示
してくださいました。
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感性とは物事を心に
深く感じ取る働き。
を言うそうですが、
出会うものの大切さを
強く感じるほど、
為すべきことは他を攻め、
争うことではなく、
お互いの命を讃えあうことだと
気がつくことと仰って頂きました。
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更に感性豊かな幼子の目線で見ると、
自然の営みに感動を覚えることが
できるとするなら、
一緒に身の回りを見
渡してみてはいかがでしょうか。
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以前に聞きかじったことですが
〈子供時代の時間が長く感じるのは、
感動することが多いから〉
という話と共に、
若い方々と過ごす時間は、
多くの感動の種を
身近に見つけることが
できるのではないでしょうか。
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最後に、奈良教会発足50周年記念の
取り組みの中で地域の神社仏閣の
各諸先生方のご理解とご協力を得て、
老若男女問わず一緒に神仏にお参りする
貴重な機会を頂戴しています。
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この機会を若い方たちと一緒に
感動する大きな機縁として
【感謝・出会い・継承】
を更に深めて参りたいと存じます。
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合掌
立正佼成会 奈良教会長 中村浩士拝