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まほろば 奈良教会長コラム

令和5年3月度 ご法話を学んで

2023.3.1

佼成3月号】

(朗読 MP3)



ウクライナへの侵攻から
一年が経過しましたが
未だ解決への糸口すら
見えない状況であり、
トルコ・シリアの地震では
死者が5万人を超え
行方不明者はわかっておらず
犠牲者はさらに増える恐れがあるなど、
個人の力の無力さを感じる次第ですが、
一食平和基金からの支援やWCRPなど
宗教者はじめ市井の方々が
自分事と受け止め
支援の輪を広げている様子を
見聞きすることで、
人間に具わっている仏の心
とでも言いましょうか、
困っている人を助けたい
という思いを発揮する姿に、
真の菩薩の姿を見る思いです。

そのことを私たち一人ひとりも、
奈良教会発足50周年を
《感謝・出会い・継承》
の精進を皆共に仏道を成ぜん
の心で努めて参りましょう。

今月の3月号佼成
「健康と元気は「心」から」
から学ばせて頂きたいと存じます。

前項の
「体と心は深くつながっている」
では、筋肉の量が多いほど
長生きできるというお話に、
私自身はめっきりと
身体を動かすことから
遠ざかっている状況に
チクリと痛さを感じましたが、
改めて新緑の季節に
暗いトンネルから這い出して
活発に動いていこうと
決意を持ちました。

それだけではなく、
体と心は相即不離の関係だからこそ、
心の筋肉も鍛えていくことの
大切さをお示しくださいました。

筋肉の鍛錬と同じように
感動や感激という刺激を
もって活性化することで、
健康な状況をつくるための
体質改善をすると、
いつも元気でいることができる
という示唆をいただきました。

更には、より元気な日々にとって
精神の重要度が高いそうです。

そのことを、後項の
「健康の三原則」の中で、
「心中常に喜神を含むこと、
心中絶えず感謝の念を含むこと、
常に陰徳を志すこと」
の三つの心がけをもって
この一か月を過ごしてみましょう。

この三つを私なりに
シンプルに受け止めると、
【希望、感謝、まず人さま】
という心がけになるでしょう。

この心がけは冒頭の
奈良教会発足50周年の目標である
《感謝・出会い・継承》
とも相通ずる心がけ
ではないでしょうか。

発足50周年の取り組み全般にも
言えることとなるかもしれませんが、
節目であるこの一年を
目標に向かって精進することも
教会としての、
元気に健康に歩んでいける
心がけなのかもしれません。

先の心がけを修まっている人を
【菩薩】と呼ぶのであれば、
奈良教会の皆さんこそが、
この一年を精一杯精進することで、
私たち一人ひとりの人生が、
菩薩の人生となるとも
いえるのではないでしょうか。

最後に、今月の3月5日は
教団創立85周年の記念日です。

ご縁ある皆さまと共に、
仏さまの願い、
開祖さまの創立の精神
、脇祖さまの慈悲を嚙みしめ、
これまでにお支え下さいました
方々への感謝の誠を
捧げさせて頂きたいと存じます。

また、後半は春のお彼岸でもあります。

先祖をはじめ有縁無縁の諸精霊への
報恩感謝の供養を誠心誠意
勤めさせて頂きましょう。

いわば、今月は感謝の念を
より示すことができる一か月
であると言えるでしょう。

合掌

立正佼成会 奈良教会長 中村浩士拝