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まほろば 奈良教会長コラム

令和5年1月度 ご法話を学んで

2023.1.7

【佼成1月号】

(朗読 MP3)



明けましておめでとうございます。
令和5年が新たに幕開けしました。
旧年中は皆さまに多大なご理解とご協力を
いただき近年に無い多難な一年を
乗り越えることができましたこと
感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。

今年は教団創立85周年であり、
奈良教会も発足50周年という
大きな節目を先達の心血を注いだ
ご精進のおかげさまでお迎えすることが
できましたこと重ねて
〈感謝〉と共に強い決意をもって
精進して参りたい所存です。

また記念すべき令和5年は
すべての会員の皆さま、はじめご縁ある方
すべての方々に〈出会い〉を
求めていこうと願っております。

更に、〈継承〉としてご縁を
結べていない方々へ教えにふれていただき
幸せの実感をして頂きたいと念願しております。

とりわけ青年を中心とした次世代に
伝えて参りたいと存じます。

《感謝・出会い・継承》
の三つのキーワードを奈良教会50周年の
精進の軸と捉えて参ります。
どうぞよろしくお願いします。

 

今月の新年1月号佼成
「健康は最高の利得」
から年頭に於ける学びを
深めて参りたいと存じます。

前項の「私たちはいつでも「元気」」では
、一年の計を定めることを会長先生自ら、
手本として誓願をして下さったことを通して、
これまでとは違う考え方や受け止め方をすることで、
工夫された毎日になるのではないかと感じました。

私自身目標を立てても中々到達できないと、
心が折れそうになることばかりです。
時には諦めてしまうことも多々あります。
そうなると、自身を否定的に取りがちになり
益々、気持ちが後ろ向きになって
しまうことになるようです。

しかし、ここでの「気とは生のエネルギー、
万物生成の根源をなすもの」から、
本質的に元気な存在である
私たちひとり一人だからこそ、
まずは生のエネルギーを損なう
ようなことをしないと心に定めて、
元気に生きていこうと前を向いて
歩んで参りたいものです。

 

後項の「菩薩行は健康行」では
前項の生のエネルギーを
損なわない生き方について、
健康であることへの捉え方を、
法句経にある健康は最高の利得と
いう釈尊のお言葉から、
満足の大切さをお示しくださいました。

いわば、
「足るを知る・周りの人と仲良く・欲や
怒りや自己中心の心にふりまわされない」
という「貪瞋痴」を滅する生き方
ともいえるでしょうか。

私事ですが年末に体調を崩し
病床に伏すことになりました。
その際に感じたことは、
一年の取り組みの総決算を終えあとは
法座納めをするだけと
なっていましたので言葉通り、
気の緩みとも言えますが当に
先の貪瞋痴の心が強く出ていて、
生のエネルギーを損なっていたのだと
実感しています。

振り返ると損なったまま
新年を迎えることにならずに心の置きどころを
改めることができたことで、
《感謝・出会い・継承》
の心づくりができたことは私に
必要あってのことだったとも感じます。

その際には教会幹部の方々や
会員各位にもご迷惑を
かけることになりましたし、
家族にも心配をかけることになりましたが、
大きな学びをいただいたからこそ
発足50周年を迎えた令和5年の一年は
私の人生のみならず多くの皆さんの人生にとって、
とても価値あるものを掴む一年になるよう
常精進を誓願させて頂きます。
どうぞ皆さまよろしくお願い申し上げます。

合掌

立正佼成会 奈良教会長 中村浩士拝