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まほろば 奈良教会長コラム

令和4年11月度 ご法話を学んで

2022.11.1

【佼成11月号】

(朗読 MP3)



日々ありがとうございます。
令和4年度のまとめの月をお迎えしました。

また、佼成のご法話も一年をかけて
六波羅密の徳目を軸に諄々と
お教えいただくことが出来ましたことは
特に大切にさせていただきたいものです。

今月も11月号佼成
「みんなの幸せを願う心―智慧②」
に学ばせていただきたいと存じます。
特に前月号にありました
「空」についてより深めることと
なる機会でもあります。

「「空」教えを受けとめる」
の冒頭の
「むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに・・・」
は私自身、日々
心掛けているつもりですが、
お伝えしているなかで、
お相手の理解が
進まないように感じるときは、
先の言葉のようにできているだろうかと
省みることと共に自身の理解の浅さに
内省の毎日です。

その一つが「空」ということでしょう。
これまでも開祖さまはじめ先達から
沢山の言葉で
お示し頂いてまいりましたが、
皆さんはどのように
受け止めておられるでしょうか。

ここで、
「「空」とは「無」とは違って、
ないのではなくて、
そこに存在はするが
「性格づけ」されていない」
ことを意味するという引用から、
悩みの種は自分勝手に
「性格づけ」「色づけ」
するからであって、
そうした性格づけせずに
受け入れてしまえば、
その方が楽に生きることが
できますよという言葉は、
前月の奈良教会の実践目標に
掲げさせて頂いた
「事実を素直に受け止めよう」
という言葉と相通ずるように思います。

また、わるものといいものと
無用な差別をしているとのことですが、
逆に私達が必要な区別は出来ずに
過ごしているとするならば
今一度わが身を振り返り、
すべてのものに仏のいのちが
宿っているという心で、
何事も仏のいのちをもったものだと
拝んで参りたいものです。

「六つの慈悲のはたらき」
において先の捉え方を
「空」「寂」の大切さを意味する。

それが「智慧」ですと
お示しくださいました。

それを踏まえ
「自分の幸せを願うなら、
まず自分のまわりの人や
世の中の安穏を祈りなさい」
という日蓮聖人の願いが
我が心に感じるならば、
みんなの幸せになるための
利他の行いをせずには
いられなくなると
仰ってくださいました。

先日、我が家で初めて
コロナ陽性者が出ました。
そのことで直前の式典や
諸行事を自宅待機の為、
欠席することになり、
多くの方々にご迷惑
おかけしましたこと
深くお詫び申し上げます。

しかし、対処としての自宅待機の間、
家族がコロナ感染と戦っていることは
理解できるのですが、
多くの方々に
ご迷惑をかけているという
申し訳なさをもつ
私を逆なでするように、
感謝や謝罪の言葉もなく
待機解除の直前に
家族に不満の気持ちを
ぶつけてしまいました。

今月のお心を鑑みると、
感謝の心が薄かったのは
私自身の心持ちであったことが
如実になり、
そのことを教えてくれた
ご縁だったと思います。

最後に、今月は開祖さま生誕の月です。
いのちの尊さを説く法華経を、
人の希望をもった生き方として
お示しくださいました開祖さまへの
報恩感謝の誠を実践と共に
捧げさせて頂きたいものです。

立正佼成会 奈良教会長 中村浩士拝