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まほろば 奈良教会長コラム

令和4年8月度 ご法話を学んで

2022.8.1


【佼成8月号】

(朗読 MP3)



日々ありがとうございます。

ここにきてコロナ感染の再拡大にあって
身近な方々の感染や濃厚接触に
対応されている様子を見聞きされることが
多くなっているのではないでしょうか。

特に高齢者の方への感染が
重症につながる確率が高いという
一部報道もあるようですので、
お互い様に注意して感染しない行動
と共に感染していなくても感染させない
行動を率先垂範した参りましょう。

また、先月は参議院選挙にあたり
皆さんのご協力をいただき、
政治への関心を高める目標を掲げて
お取り組みと様々な検討を重ねて頂くことが
できましたこと感謝申し上げます。

選挙結果は残念な結果ではありましたが、
多くの方々が現在の状況をどのように考えて、
受け止めて国や地域のかじ取りを
託していくことが大切なのかを
深めることができとことはこれまでの
取り組みとは一線を画すことに
なったのではないでしょうか。

引き続き私たちの生活に直結する
政治に意識して精進して
参りたいと存じます。

それでは8月の佼成ご法話
『ほんとうの自分を生きる―精進②』
に学ばせていただきたいと存じます。

「人はみな球体の上の点」
ここにある一点は自身のことですが、
この一点である私の存在の尊さと
合わせてその他の存在を
忘れてはならないことを、
【太陽や水や空気を
含むすべてのものごとと、
自分以外の人によって
生かされている】
という仏教でいうと無我であり、
佼成会でいうところのおかげさまという
心の受け止め方を示してくださって
いるのではないでしょうか。

続く「天上天下唯我独尊」は
大きな全体をともに生きる絶
対的な一人ひとりとあるように、
だれもが価値ある一つの命を
共に生きる兄弟姉妹で
あることに気づかせること、
言わば精進とは真実の相のように
生かされていることに感謝して
「おかげさま」の心を
忘れないための実践だと
受け止めて参りたいものです。

「「おかげさま」をさがそう」
には前月の信仰者として
当たり前のことを当たり前に行うことを
精進と仰って頂きました。

その実践を続けるには、
普段の生活の中で
有り難いことに気づけるかが
重要と示し下さいました。

ここでは自身の不完全さに気づくことが
できるからこそ精進しようという
気概が生じるわけですが、
その精進の大切さや
価値や意味を知りえたのは、
仏法があるということが基ですが、
現実には家族や親せき、
友人や知人というサンガ(法友)
のおかげで教えを学ぶことが
できたわけです。

それは当たり前のようなこと
とも言えますが、その出会いが無ければ、
教えによって安心の人生を
歩めるようになれなかったことに
感謝が無かったように感じます。

いつもそのことに気づかせてくださるのは、
サンガの体験説法は大切な機会です。

会長先生はそれを「宝庫」と仰っています。

「苦悩から解放されたいと願って
結縁した人が、仏の教えによって、
苦しみの原因は自分の思い違いや
謝ったものの見方あったと気づかされ、
人生が一変する
―そのような体験を包み隠さず話す」

「それは生かされていることを
忘れかけていた人が

「何もかもが有り難いことばかりだった」
と気づいて感謝の生き方に転換する」

『信仰の証』
ここは私たちが精進する理由だと
言っても過言はないでしょう。

是非ともここにあるように
「生かされどおしの自分に出会う」
今月にして参りましょう。

最後に、お盆の時期に帰省やお墓参りなど
日本人として大切にされてきたことからも、
たくさんの「おかげさま」を
気付く大きな機会です。

たくさんの感謝を伝えてみることを
共々努力してみませんか。

合 掌

立正佼成会 奈良教会長 中村浩士拝