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まほろば 奈良教会長コラム

令和4年3月度 ご法話を学んで

2022.3.1

【佼成3月号】

(朗読 MP3)

令和4年3月度 ご法話を学んで



日々ありがとうございます。

冬季オリンピックも
選手たちのパフォーマンスに、
努力の成果が発揮される様子や
失敗しても挑戦する心を
お互いに称える姿などを拝見し、
気持ちが暗くなりがちな中でも、
今一歩踏み出していこうと思える元気や
勇気をもらえたのではないでしょうか。

そんな平和の祭典もつかの間、
ロシアのウクライナ侵攻という
とても残念な事態を目の当たりにし、
今こそ佼成会員として会員綱領にある
「人格完成・世界平和」
を真剣に考え、取り組み、
目指して参りたいものと強く感じます。

今月の佼成3月号ご法話
「福田に種をまく 布施③」
に学ばせて頂きたいと存じます。

「「慈濟基金会」の話」から過去
に庭野平和賞も受賞された
證嚴法師が設立されたNGOで、
私たちと同じく法華経の教えに基づいて
様々なボランティア活動を
されている団体です。

そのご縁あって
「援助を必要とする人がいるからこそ、
奉仕する機会をいただくことができる」
という精神に感銘をされたそうです。

本会の
「一食(いちじき)を捧げる運動」
にも通ずる精神、
それは
【ボランティアへの参加や
献金を通して慈悲の心を育み、
そのことへの感謝と喜びが活動を
支えていることがすばらしい】
と仰って下さっているように、
他者への貢献やお役立ちが自身の心の
成長となることを喜べることと合わせて
證嚴法師の言葉にある

「毎日、五毛を筒に入れるたびに、
人を救済する気持ちを
もってほしい・・・」

には、布施、とりわけ財施を
考えるうえで大切なことを
教えて下さっている、
私は小さくてもコツコツとする継続や
地道な積み重ねの意味を
深めていただいたように思います。

「「福徳」が生じる教団に」
にも、先のことをまとめて、
①人のお役に立つことが
自分の幸せであること。

②会員が理解し
心から喜びで布施されること。

③浄財が日々の生活の中で
コツコツ蓄えられたこと。

は前号(佼成2月号)にあった
生きがいになるの意味でもあって、
布施によって自利利他一体を感じ、
人間としてもっとも大きい幸せを
実感することができるのでしょう。

ここで私が感じたことは、
この世に生まれて良かった。

必要があっての、このいのちで
あることの実感を強くしました。

それを、
【安楽】それは、
心が喜びでいっぱいになり、
安らかな気持ちが得られる功徳をいう
とお示しくださいました。

そのことを感じれば、
おのずから布施をさせていただこう
という気持ちになるにも、
何にも感謝の心が大切であろうと
思います。

だからこそ、この機に際して、
これまでの自身や自身の
置かれている状況を振り返り、
驕りや独善、無駄は無いか?

救いを求めている声に耳を
傾けることはできているのか?

教えによって救われた実感を
持っているのか?

を今一度見直し創立の月に心新たに
精進のお誓いができるように
取り組んで参りたいと存じます。

最後に、世界情勢の
不安定さを露呈している中で、
国においてはその後3年または
6年を左右する参議院選挙が
7月に予定されています。

地域の関係性もコロナ対応に
行政もパンク状態であり、
民間も多くの方々が対応に
苦慮されているようです。

家庭でも在宅勤務や自粛要請に
様々な不安や苦しみを感じて
おられる方がおられます。

すべては一つと教えて
頂いているように、
つながっていることを
知っている私たちだからこそ、
家庭、社会、国家、平和世界を
目指して目の前の苦しみに手を
差し伸べていく精進をして
まいりましょう。合掌

立正佼成会 奈良教会長 中村浩士拝