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まほろば 奈良教会長コラム

令和三年九月度 ご法話を学んで

2021.9.5

★佼成9月号「会長法話」をご拝読ください。

【佼成9月号】

(朗読 MP3)

 

令和三年九月度 ご法話を学んで



日々ありがとうございます。
過去最高のメダル数に沸いたオリンピックが終わり、
パラリンピックが開会しアスリートの
素晴らしいパフォーマンスを目にする機会に
感動しているところですが、
皆さんは如何お過ごしでしょうか?

今月の佼成九月号会長先生ご法話
『善い縁を結ぶために』
に今月の精進を学ばせて頂きたいと存じます。

前項の「最高のご縁とは」で、
私たちはさまざまなご縁のなかで
生きているわけですが、
すべての出会いはその時のタイミングが
生み出す縁によるものだとお示しくださいました。

そして、誰でもその縁が、善いもの、
喜ばしいものであることを願っています。

とはいえ、こちらの都合通りに
いかないこともあるわけです。
たとえばパラリンピックなども“競技”ですから、
競う中には結果によって喜ぶ人もいれば、
悲しむ人もいるでしょう。

私たちも、精一杯の日々であればあるほど
結果を受け入れがたいことがあります。

そこで【この世のはたらきはすべて
天命であり神仏のはからいなので、
めぐりあう縁に善いも悪いもなく、
自分中心の見方をしなければ、
何もかもが必要あって出会う
有り難い縁だということです。】

の見方を大切にしてみることは、
そうした縁を通して真理を学び、
受け取ることともいえるのではないでしょうか。

それこそが「善い縁を結ぶ」
ことが本来の意味だそうです。

仏教徒である〇〇はすでに
サンガに連なっているから、
最高の善縁に恵まれている幸せ者といえそうです。

(ちなみに○○にわたしはとか
ご自身のお名前を
当てはめてみてはいかがでしょうか)
少しうれしくなりませんか?

続いて「心の姿勢が大事」では、
そもそも私たちは仏性のあらわれであることは、
それこそが善い縁を結びたいと願う
根本的な理由であってそれは、
すべてが調和した円満な状態を私たちの心は
常に求めていることなのでしょう。

そこで私たちが、すべてを善い縁に
していくポイントは「学ぶ姿勢」と
「気づきを省みる」ことであるようですが、
そこに私は、「させていただく」
という言葉をつけてみると具体的な取り組みが
見えてくるように思います。

「妙荘厳王本事品」の子が親を仏の教えに
導く内容から「柔軟」「謙虚」という
言葉を示して下さましたが、
それは先の「させていただく」と
取り組んでいるときの気持ちのようで、
自然と柔軟さや謙虚さが表に現れてくるように
感じるのではないでしょうか。

また、開祖さまの一説から、
心一つでわが子が人生の師とも
なる善縁の展開について、
先日、奈良教会のある方が、
娘さんが大役を担われていることを通して、
「わが娘ながら素晴らしい娘です」
と仰った言葉とお姿に、
大きな感動を頂戴しました。

まさに、わが子に学ぶ姿勢であり、
気づきを省みておられ私にとっても
善い縁になってくださいました。

出会いにはこのような
感動の機会があるわけですから、
大切にして参りたいものです。

今もコロナ禍ではありますから
不要の外出は控えるべきですが、
だからこそ今一度《正しく恐れる》
をもとに、日々の生活において
成すべき対応をすることで不要ではなく
お互いにとって貴重な出会いを
大切にしていけるのではないでしょうか。

今月は脇祖さま報恩会です。
脇祖さまのお徳に学び省み
「人さまを救うのは、まごころが第一」
の心構えで、最後の三行にあるように出会う方
おひとりお一人に応じた(こたえていく)
ご縁にならせていただきたいと存じます。合掌

立正佼成会 奈良教会長 中村浩士