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まほろば 奈良教会長コラム

令和三年六月度 ご法話を学んで

2021.6.1

★佼成6月号「会長法話」をご拝読ください。

【佼成6月号】

(朗読 MP3)

 

令和三年六月度 ご法話を学んで



日々ありがとうございます。
六月の佼成、会長先生のご法話
『観音さまを念ずる』
を学ばせて頂くにあたり
今月の会長先生のお姿から
仏さまのように念ずることの
大切さを改めて感じた方も
居られるのではないでしょうか。

前項の
「自分の可能性を自覚する」
では、観音経という経題は
耳に久しいお経ですが、
困りごとがあると
何となく25番のお経を
あげていた自分を思い出します。

そこを
「観音経は単に念じれば救われる、
助かると教えるものでは
ないとうけとめています。」
と過去には、いかに真逆の
受け止め方をしていたものかと
赤面するばかりです。

しかし、そのことも真剣に向き合う
きっかけになるのであれば
尊重すべきことで、
その理由は法華経のなかの教え
だからだと言及くださいました。

法華経は
「仏になる教え」
と教えて頂いていますが、更に言うと
【仏になることを自覚する教え】
であるとも受け止め
【救う、助ける】
ことは私がさせて頂くことだと
得心しました。

また
「観音妙智の力」
について開祖さまは
「苦難に会ったときに
はねかえす内面的な力、
かえってその苦難から栄養をとって
成長する不可思議は心の力」
と教えてくださっています。

その力を内在している自己の
可能性を自覚、信じ念ずるとき、
安心感とともに様々なことに
向き合おうとする気力がわいてくる、
今思えばそんな時はすでに
苦から救われていた実感とともに
自覚を深めていただけた体験も
少なからずあったのではないでしょうか?

続いて
「すべての人を救いたい、という願い」
で、様々な”苦悩”を越えたことを、
「自分に具わっている力」
によって立ち上がってきたことは、
真理に目覚めて
「新たな人生が開かれた瞬間」
とお示しくださいました。

それは自身の
【変化向上を自覚した瞬間】
ともいえるのではないでしょうか。

更に、
「観音さまを一心に念ずる素直な心と、
内なる観音とが一つになったとき、
自分本来の力がはたらく」
とありますが、それぞれに内在する人を
救いたいと願う心とそれを信じ
働きかける力こそが自分本来の力と
私は受けとめました。

観音さまがさまざまな
手立てをもって人々を救うことは、
「すべての人を救いたい」
という観音さまと同じ心が
私たちにもあることと
「人びとに幸せや安らぎを与えたい」
と願う心で自分が一人の菩薩となって
実践に踏み出す大切さを観世音菩薩の
大きな二つのお徳として
教えて頂いたと思います。

具体的に先の観音さまと同じ可能性と
真理に目覚めた素直な心を感じる
精進としてそれぞれに
”私なりの菩薩”
をもって日々過ごして参りたいものです。

皆さんはどんな
”菩薩”
をイメージされましたでしょうか?
次月は私たちがイメージした
”菩薩”としての実践を
会長先生のご法話から学ばせて
いただけるのではないでしょうか。

最後に、コロナ禍の状況は刻々と
変化の様相を呈しております。

変異株の状況やワクチン接種の様子など
毎日のように報道されているわけですが、
ここにきてワクチン接種が
現実味を帯びてきた現在においても、
自身の接種のご縁からより
多くの方々の幸せや安心のために
私に何かできることは無いだろうか
と改めて考える機会でもあります。

特にここにあって
大切にしょうと思うところは
”考える機会”
ではないでしょうか。

目の前にある事象のために
私は何ができるのだろうか?
と考え、そして実行してみましょう。

それが菩薩の第一歩でしょうし、
それが次月のご法話で
かみしめることになるのでしょう。

今月も皆さんと共々
即是道場の精神で
精進してまいりたいものです。

合 掌             

立正佼成会 奈良教会長 中村 浩士