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まほろば 奈良教会長コラム

令和三年五月度 ご法話を学んで

2021.5.1

★佼成5月号「会長法話」をご拝読ください。

【佼成5月号】

(朗読 MP3)

 

令和三年五月度 ご法話を学んで



日々ありがとうございます。
五月の佼成、会長先生のご法話
『ていねいに暮らす』
をかみしめて参りたいと存じます。

前項の「分別しない」では、
私たちは行動の多くを知らずしらずに
大事なこととそうでないことを
分けて暮らしているのではないでしょうか?

という問いかけを頂戴し、
先ずは自身の一日の過ごし方を
振り返ってみたいものです。

朝目覚めてから行うすべてのことは
「一大事」であり、
その行いに対して心を注ぎ
“ていねい”に取り組むことに
変わりはないとお示しいただきました。

日ごろ私たちは、
直面することに重要度や優先度を
考えて様々な対処をしているわけですが、
先のお言葉から、重要度や優先度の
高低はあったとしても、
自身の都合によって気の無い返事や
真剣さのない行動をとっていることが
いかに多いことかと思います。

そう受け止めると
「朝目覚めてから」とおっしゃったことを、
イメージしてみますと
一日の一番初めに出会う他者は
家族でありますが、日々家族に対しての
あいさつは如何なものでしょうか。

「寝起きに頭がぼーっとしているから」や
「時間がなくて急いでいるから」
などと理由をつけて適当な
あいさつをしているとすれば、
そこで分別をしていた自身に気づかせて
いただけるのではないでしょうか。

実際、何事も大事にすることは
人として素晴らしいことは
誰しも理解できるところですが、
いつも張り詰めた状態も
長続きすることが難しいと
いうことも事実でしょう。

その心構えを後項の
「他者を思うことで」
で教えてくださっているのでは
ないかと存じます。

「普段気に留めないことに
少し心遣いを加えると、
それがより生かされる。」
とのことから、
いままで生活習慣に
流されがちなところをについて、
この機会にその場その場の所作や行動を、
おのずから“ていねい”
にしてみることに取り組んでみましょう。

それは「妙音菩薩品」で妙音菩薩が
数多くの三昧を得たことと
重ねてみることになり、
きっと近くにいる誰かの役に立ちたい、
遠くの国の誰かを喜ばせたいといった
妙音菩薩の願いを私も実感できる
のではないかと思います。

さらにいえばそのような心になると、
毎日当たり前のように行う
洗顔などにでも“ていねい”な
生き方をせずにはいられなくなると
最後にお示しくださいました、

【何を見ても「麗しきかな」
と受けとれる情感とともに、
いつでも幸福感あふれる日々が
そこにあります。】

を私たちの毎日に感じて参りたいと思います。

最後に、ゴールデンウィークを
目前に東京を始め関西3府県に
3度目の緊急事態宣言が発出されました。

対象地域と密接な関係にある
奈良においても同様に感染予防に
努める必要があると存じます。

そんな中、誰の間にも
イライラ感のようなもの多くが
漂っているように感じますが、
そんな時にぴったりな今月のご法話を
大切にさせていただき
緊張感を持った日々の過ごし方に
なりがちな状況にこそ
“ていねい”という視点を
持つことができるのではないでしょうか。

更に、そのことが“ていねい”
に取り組むことによって
感染予防にも通じることもあるでしょう。

それでは今月もご縁の皆さまと
共にかみしめつつ有り難さを
実感のできる精進を
してまいりたいと存じます。
合 掌

立正佼成会 奈良教会長 中村 浩士