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まほろば 奈良教会長コラム

令和三年二月度 ご法話を学んで

2021.1.28

★佼成2月号「会長法話」をご拝読ください。

【佼成2月号】

(朗読 MP3

 

令和三年二月度 ご法話を学んで



日々ありがとうございます。

寒修行も無事に取り組まれ令和3年次の
修行精進の心構えを決定された方が
多くおられることでしょう。

奈良教会は、ご本部で作成して頂いた
【心ひとつに 寒中読誦修行】
称するシートを活用して
14日間の寒中読誦修行で努力の末に
各々が定められた
誓願内容や感じたことなどを
【仏さまとの約束(私の誓願)】
というスペースにご記入いただきましたら
一年間教会のご本尊さまに
納めさせていただき
仏さまのご守護をより感じる精進の一年と
させていただこうとしております。

ご希望の方は支部長さんや
主任さんにお声掛けください。

さて、2月佼成の会長先生ご法話は
『人さまに喜ばれる人に』
と題してご指導いただきました。

前項は『「神力」とは何か』で
人知を超えた不思議な力「神通力とか神力」
について仏教の経典にありますが
神秘的な事として神力は説かれていますので、
自分たちには縁の無い遠いこと、
自分には身につけられない
特別な能力と思いがちですが、しかし、
それを会長先生は私たちにはできないことを
釈尊は説かれないと
おっしゃってくださいました。

では、神通力や神力というものは
何を意味するのかといえば、
「心」をもっていることと受け止められ、
人間の「心」の力やはたらきが
神通力だとお教えくださいました。

そこで、
《仏の教えを知り、
寄り添ってくれる仲間の支えで
「生きながらにして生まれ変わった」
という人が本会にはたくさんいますが、
ときに不思議としかいいようのない結果や
心の転換が起きるのも、私たちの心が
あらゆる可能性に満ちているから》

という件は、自身に振り返ると、
病魔に侵されつつもいのちの増益を得たり、
お互いを鼓舞する価値ある出会いを得たり、
逆境の中で得たものが
大きな自信につながったり、
他者に対する幸せを本気で願えたりと
まだまだ指を折れば自分の考えだけでは、
体験することができないような出来事に
後押しをされていたことに
気づかせていただきます。

その
《「神力」とは、一つには人を思う
「まごころ」であり、
そのはたらきが生む力をいうのです。》
と結んでくださいました。

後項の
『人に喜ばれることが「うれしい」』
では、佼成会はまごころという
『神力』を発揮する人でいっぱいですね。

とおっしゃった人のお話で、
法華経の如来神力品の一説から、
《神力は人々を喜ばせるためにあらわすもの》
とお教えくださり会員である
私たちが人に明るく、
やさしく、あたたかく接することを
大切にしている根本は、
人さまのために心をくだき、
思いやりの実践(行動)に
よって少しだけでも
その人に喜んで頂きたいと
いう願いを持っていること、
その実践こそが神力の発揮だと
お示しくださったのではないかと拝察します。

さらに、漫画家のやなせたかしさんの
エピソードから人を喜ばせる働きの
大切さに注視したうえで
人に喜ばれる生き方を心がければ、
だれもが自分のいる場所で
菩薩になれるというこのお示しは、
コロナ禍にある現状であっても
心を清める日々の精進のあり方として、
私たちに投げかけていただいている
のではないでしょうか。

何気ない毎日を過ごすことに感謝することを
いつもお教えいただいています。

しかしながら、その感謝が見えなくなると、
精進とはかけ離れたところにいる
自分にも気づくことは皆さんも
ご体験されているのではないでしょうか。

もしかして、環境や状況のせいにして、
できない理由をもって自己の向上を
あきらめていることがあったとしたら
とても残念なことだと思います。

ここに、寝たきりの状態でも
笑顔や感謝の言葉によって
人を喜ばせることが
できるという以前のお話でも、
よく考えてみるとその方の心持ちが
大事であることが読み取れるのでは
ないでしょうか。

《私たちは、みんなが仲良く生きる世界を
築く一人ひとりなのです》

このお心を受け止めて
今月の精進とさせて頂きたいものです。

また、
《いつでもまごころをもって、
人さまに喜ばれることを喜びとする人で
いっぱいの本会でありたい》

では会員である私から先ずは始めましょう
という率先垂範の心構えを
頂戴したように思います。

最後に、寒中読誦修行が終われば、
節分を迎え辛丑六白金星の年回りになります。

また、2月15日は涅槃会でもあります。

引き続きコロナ禍ではありますが、
会長先生のご法話にあるように、
簡単にはいかない状況や環境にあっても、
その中で誠意をもって良いことに
チャレンジしてみる過ごし方が、
よい風向きの一年になるようです。

一言で申し上げるなら、
菩薩として生きることが
ことさら必要であるようです。

今一度「即是道場」をかみしめて、
明るく元気に修行精進の2月を
皆さんとともに歩んで参りたいものです。

合 掌

立正佼成会 奈良教会長 中村 浩士