まほろば 奈良教会長コラム

平成27年7月度実践目標

2015.7.1

お盆を機に、先祖への感謝を深め、

〝いま〟生きる喜び・真の幸せ 

        菩薩行で実感しよう

 

今月の会長法話のテーマは、
「先祖に感謝できる幸せ」です。


盂蘭盆会の月を迎えさせて頂きました。
仏さまの教えを どう実践することが、
ご先祖さまへの感謝となるのでしょうか


会長先生は、次のようにご指導くださっています。



・私たちは、日ごろから親孝行や先祖供養を
大切にしていますが、みなさんは
「先祖を供養できることが
  じつはこのうえなく幸せなこと」
という事実にお気づきでしょうか。


お盆を迎えると、私たちは盂蘭盆会を催し、
命をつないでくださった先祖に
感謝の誠を捧げ、先祖が喜んで
くださるような人生を歩もうと、
人格を磨くことを誓います。


・私たちはみな、両親を縁として
この世に生まれてきました。
そしてその親にも、そのまた親にも、
みなそれぞれ両親がいます。
見方を変えると、数限りない
先祖から命の「たすき」がつながれ、
いま私たちは連綿とつながる
命の最先端を走っているのです。


そうした自分の命の尊さをかみしめ、
生かされているいまに感謝する
 ─ それが先祖供養の基本的な
  意味あいだと思います。
「先祖のだれ一人が欠けても私は存在しない」
という命の奇跡を知る契機であればこそ、
先祖がほんとうに喜んでくださる
供養となるのです。


・私たちが日常、人から喜ばれる
行ないをすることも、広い意味での
先祖供養といえます。そして、
先祖が私たちにいちばん望んでいるのは、
家族が仲よくし、まわりの人たちと
調和して生きることですから、
日々の小さな務めをおろそかに
しないことは、先祖に対する
何よりの供養に違いありません。


・先祖供養とは、詰まるところ
自分の命の尊さをかみしめる機会と
いえますが、そのことによって
先祖への感謝の念が深まると、
私たちは自己のあり方や生き方を
真摯に見つめずにはいられなくなります。
その内省が一隅を照らす菩薩行の実践へと
結ばれるとき、私たちは生きる喜びと
真の幸せを味わうのです。


仏さまの教えの本質からすると、
これが先祖供養によって幸せになれると
されるゆえんではないでしょうか。
開祖さまが、親孝行、先祖供養、菩薩行を
一つにくくり、ご教導くださった
理由もここにあります。


・目の前の困っている人、
世界じゅうで苦しむ人のために
平和な世界を成就する
 ─ 「先祖」に対する、
これが、最大の供養です。
戦後七十年の今年は、そういう意味でも
命と平和の尊さをかみしめ、
一歩を踏みだしたいと思うのです。