組長のKさんが支部健幸行が終わった時に「もう聖壇のお役はできません。お役はつけないでください。」と言って帰られました。
「何かあったのかな」と気になったので、主任さんと一緒にKさんの話を聞かせて頂くと、「緊張して足の運びや所作が、みんなと合わせる事ができないので、お役はしたくない。」と言って下さいました。お役を緊張しながらでも、大事に思っているKさんの気持ちをわかろうともせず、「きっちりしなくてはいけない」と自分の思いを押し付けていた私でした。
ふと振り返ってみると、私もお役をさせて頂いた時、ほめてもらうと嬉しくなり、「もっと頑張ろう」と思いました。また幹部さんや主任さんの話し方、縁のなり方を見て「私もあの人のようになりたい」を思い、後ろ姿を手本に学ばせて頂き、育てて頂いたので今の私があります。佼成8月号で「ただ『ほめる』だけ」で人を育てるとは、仏性の自覚を促すこと、そしてほめるとは、その相手の仏性を信じる事と教えて下さっています。ほめるというのは簡単なようで難しいことです。自分の価値に気づけるよう、生きる喜びと希望や勇気を与えるふれあいができるよう、精進させて頂きます。
合掌
吉野支部長 寺口 依里
万陽だより
8月 支部長コラム
2025.8.20