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まほろば 奈良教会長コラム

平成28年11月度実践目標

2016.11.1

 開祖さま譲りの笑顔で、

     「すべては自分」 「まず人さま」の心  、 菩薩の生き方 を!

 

十一月、開祖さま生誕会の月です。開祖さまのご生誕をお祝いするとともに、開祖さまの

ご因縁をかみしめ、報恩感謝の実践をさせて頂きたいと思います。

会長先生のテーマは、「笑顔が幸せをつくる」です。次のようにご指導下さってます。

 

昔から「笑う門には福来たる」といいます。いつもニコニコしていて笑いが満ちている家庭には幸福が訪れるという意味です。家族が笑顔でいられるのはそれだけで幸せだと思いますが、今年の本誌六月号(「開祖法語録」)によると、「いつもニコニコしている秘訣は何か」と問われた開祖さまは「いつも裸でいるからですよ」と答えています。

我の鎧兜を脱いで裸になる、つまり正直になると、気持ちが楽になります。そうなれば、どのようなときも笑顔でいられる~~。それが、本会内はもちろん、外部の方からも「庭野スマイル」と呼ばれるほど印象に残る、開祖さまの笑顔の理由の一つのようです。

ただ、開祖さまも人間です。笑顔を忘れるほどつらいことや悲しいこともあったはずです。私の記憶では、笑顔が開祖さまの代名詞のようになるのは、中高年になってからのような気がします。事実、わが家のアルバムに収められている開祖さまの写真を見ると、若いころのものにはほとんど笑顔が見られません。本会の創立当初はもちろん、WCRP(世界宗教者平和会議)を発足してからのさまざまなできごとを思えば、当時は笑顔を浮かべる余裕などなかったのかもしれません。

機関誌の記事のなかで「開祖さまは、受けがたいさまざまな困難に出合われても、ニコニコとお受けになられた」と語っています。また、開祖さまの笑顔に関する別の記事は、「笑顔の奥に、悲しみや怒りや無念さを抑え、笑顔に昇華する修行がある」と伝えています。

開祖さまにとっては、「ニコニコ顔」もまた一つの精進であり、それがやがてほんとうの

笑顔に昇華されていったということでしょう。見方を変えれば、それはつらいできごとをすぐに笑顔の種に変えることができる信仰であり、そこに幸せがあることを身で示してくださったともいえます。

 

笑いには、体温を上げて免疫力を向上させるといった健康効果があるといわれます。さらに笑顔には、そこにいるみんなを仲よくさせる調和の効果があると思われます。笑顔は、自分が幸せになる精進の一つであると同時に、みんなの幸せを願うところに生まれるものでもあります。

外部の方が、よく「佼成会の信者のみなさんの笑顔がすばらしい」と評してくださいます。たいへん有り難いことですが、それはきっと普回向の精神による菩薩の笑顔に違いありません。それはまた、今月、生誕一一〇年を迎える開祖さま譲りの笑顔ともいえるのでしょう。