まほろば 奈良教会長コラム

平成24年1月度実践目標

2011.12.30

明るく(智慧)・優しく(思いやり)・温かい(慈悲)人間を目指して精進しよう 

 年の初めにあたり、どのような目標を定められましたか?

会長先生は「こういう生き方をしたい」と明確に定まっている人とそうでない人とでは、ものごとに向き合う集中度が違ってくるとおっしゃいます。

そして、私たち会員の今年の修行目標である信行方針を次のようにご指導くださっています。

 『各家庭にご本尊が勧請されることは、仏教教団のあるべき姿です。三宝に帰依する基本形態の確立を通して、一人ひとりが仏教徒の自覚を高め、一層の自信と誇りをもって精進させていただくことが大切であります。

そして古来、日本の先人が求めてやまなかった大和(だいわ)・調和の世界を家庭・社会・国家・世界それぞれに実現できるよう精進することが、私たちに託された使命であります。その根本となるのが、釈尊の精神及び開祖さま・脇祖さまの精神である慈しみ思いやる心(明るく 優しく 温かく)です。明るさは知智慧、温かさは慈悲の象徴といえます。優しさは真に人を思いやる心情のことです。そして、人さまに智慧をお伝えすることが、真の慈悲であると教えられています。

日々の信仰生活にあてはめるならば、智慧を身につけるご法の習学、智慧をお伝えする導き・手取り・法座・説法などを大事にし、一人ひとりが仏に帰依する人間となって、朝夕のご供養をさせて頂く基本信行が大切でしょう。

人間がこの世に生まれたのはいわば魂を磨き、仏性を開顕するためであります。お互いさま、慈しみ思いやるこころを深めて、人間としての道…つまり仏道、大道を歩んでまいりたいものです。

そして、私たちは、東日本大震災により、お亡くなりになった方々への慰霊・鎮魂の礼を忘れることなく尽くしましょう。 』

 また、会長先生は、感謝を忘れない、怒らない、愚痴をいわない、人に喜ばれることを少しでもさせていただくことが人格を磨く目標だとも教えてくださいます。

その修行が、一見不都合なこと・「×」(バツ)と思えることに出合ったとき、不平不満を言うのではなく、「あるものはあるがままによし」と受け容れ、そのなかに、有難いことを見い出し、行いに現(あらわ)すという本来もっている力を発揮していく、ことだと思うのです。

そしてこの実践によって体験した喜びを人さまにもお伝えしたいと思います。

一年のスタートにあたり、そうした修行をとおして、明るく・優しく・温かい人間を目指すことをお誓いし、精進させていただきましょう。